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私たちは、大阪大学大学院工学研究科 生物工学専攻で2021年10月に開設した新しい寄付講座です。
わたしたちのミッション
麹菌が野生菌から家畜化した際の遺伝子レベルの変化の解析をします
同じ家畜化に伴う酵素遺伝子制御機構の変化を解明します
野生菌の野外で生存戦略を研究することで、酵素活性が高い株や環境耐性の高い株、生育が早い株が得られる可能性を探索します
わたしたちのミッション
麹菌から野生化・家畜化した際に遺伝子レベルでどんな変化が起ったのか分析、解析します。
米・大豆に含まれる麹菌はでんぷんやタンパク質(高分子)をたくさん分解する酵素を持っています。これらの酵素をたくさん出すようになったのは、私たちの先祖が野外から麹菌の祖先となる菌を分離して、屋内で飼い続けてきたからではないかと考えられています。わたしたちは、野生菌からどのように変化していったのか、酵素の作り方を制御するシステムを解明していきます。
一部のカビはアフラトキシンという毒素(発がん性物質)を作ります。このアフラトキシン産生菌は麹菌の一部とDNAが非常に近しいのですが、麹菌はアフラトキシンを作らず、安全な微生物であることが確立されています。なぜ毒素を作らないかはほぼ解明されましたが、酵素の生産に関わる遺伝子の比較は現在ほとんどされていません。私たちはこれらを解明し、新しい麹菌の育種を作る情報として使いたいと考えています。