村中研究室 x SDGs

わたしたちは 「植物の遺伝子資源の有効活用」でSDGsを達成します。

植物成分を改変して より安心・安全な食物を提供

不快味成分の原因となるソラニンを低減したジャガイモの作出に成功し、『毒のないジャガイモ』の実用化が期待されます。

『毒のないジャガイモ』でフードロスの削減

わたしたちは、保存中に芽が出ず加工に適したじゃがいもを開発しています。これはジャガイモの安定供給や保存期間が長くなり、廃棄していたものがなくなることによりフードロスの削減に繋がります。

村中先生

ゲノム編集技術を用いて、 じゃがいもの発芽を抑えることによって、日持ちの良くなり、食の安定供給が期待されます。

重要な生薬成分を酵母で作り薬効成分の安定を確保

漢方で最も多く処方される生薬「甘草(カンゾウ)」に含まれるグリチルリチンは、含有量が低く収穫までに数年を要するため自生に依存していましたが、わたしたち研究グループは植物酵素遺伝子を酵母に導入することによってグリチルリチンを生産する酵母の作出に世界で初めて成功しました。

關先生

グリチルリチンは非糖質系甘味料であるので、メタボリック症候群の予防になります。また、抗炎症薬や抗アレルギー薬などの技術開発に繋がることが期待されます。

貴重な植物資源を枯渇させません

先のグリチルリチン成分を含む「甘草」は中国からの輸入に頼っており、その上 採取・輸出規制の動きが高まっている中、今回発見した酵母は自生甘草の乱獲防止、また生態系の保全にも役立ちます。

安本先生

自生する植物からの採取、抽出に依らない、植物有用成分の新たな製造方法の開発を通じて貴重な植物資源の保全に貢献します。