境研究室 x SDGs

わたしたちは、『医療・ヘルスケア』分野でSDGsを達成します。

医療・ヘルスケアへの生物材料設計の貢献

人類の快適な生活や産業かつの維持のためには、医療・ヘルスケアに寄与する技術やプロセスの開発・設計・操作を目的とした研究は不可欠です。わたしたちは、「生物の持っている機能を材料として利用する方法を設計・開発」し、また「生物の持っている機能を制御する材料や方法を開発」することで、医療・ヘルスケア分野に貢献することを目指します。

ハイドロゲルを得ることのできる材料の開発

ハイドロゲルは豊富な水を含むため人の体や細胞となじみやすい素材です。特に、動物細胞の機能発現の制御、人体からの汚染物質の除去などの機能を有するハイドロゲルの開発に取り組んでいます。

ハイドロゲルとは

水を内部に含む物質の総称。ゲルとは、「あらゆる液体に不溶な三次元構造をもつ高分子物質」であり、液体が水の場合をハイドロゲルと呼ぶ。こんにゃくや寒天、ゼリーが挙げられる。

境先生

わたしたちは、再生医療・組織工業用ハイドロゲルの開発に取り組んでいます。

3Dバイオプリンティングで体の組織や臓器の代替物をつくる

わたしたちは、プリンターを使って細胞を含む3次元の構造体を3Dバイオプリンティングでつくる技術を開発しています。この技術の発展には、通常のプリンターを同じく、インクの進歩とプリンターの進歩が必要です。

境先生

わたしたちは、上記のハイドロゲルの再生医療・組織工学への利用に関する研究を出発点に、線形ではない粘性の性質をもつ非ニュートン流体であるインクを使って精度の高いプリンターの実現を目指します。

細胞からの取り出す情報デバイスの開発

細胞は微小な器官も含めて種類や状態によって物理的な特性が異なります。この特性に関する情報を高精度で取り出すことができれば細胞そのものの状態をより理解することができます。わたしたちは、そのような情報を取り出すための方法・デバイスの開発に取り組んでいます。

境先生

わたしたちは、センサー素子そのものの開発・高機能化だけでなくセンサー感度の向上のための材料の開発も取り組んでいます。

「肉らしい」代替肉をつくるためのプロセス開発

地球上の人口の増加は、牛や豚などの動物を飼育してつくられる肉の消費を増加させ、それにともない、動物の飼育に起因する環境破壊が進むと予想されています。代替肉の普及は、肉により引き起こされる地球環境破壊を抑制するために寄与するとして期待されています。わたしたちは、「独自の素材や成形法などを開発し」、子供から老人まで多くのひとに好んで食べてもらえる、「肉らしい」代替肉をつくることに取り組みます。

境先生

わたしたちは、含まれる成分だけでなく、食感や見た目も含め、「肉」として好んで選んでもらえる代替肉を地球に優しくつくることを目指します